澄川 白舟:SUMIKAWA HAKUSHU 落語家

澄川白舟

和芸 澄川流一門エンターテイメント 落語家

澄川 白舟  プロフィール

和芸 澄川流一門エンターテイメント 落語家

定紋「澄川流昔蜻蛉」

2002年 12月22日 初高座

実の両親を知らず、生後間もなく一人の貧しい女性に引き取られ、育てられることに。ところが、母となってくれた女性は字の読み書きが出来ず、満足な収入が得られなかったため、幼い白舟はあの地この地へと預けられ、行く先々でイジメや虐待を体験。

その後、母は結婚するが、父親となった男性とその母親(祖母)から更に激しい虐待を受け、何度も命を落としかける。

そんななか、白舟の母は必死に字の読み書きを勉強し、やがて調理師の資格を取得。ほぼ女で一つで、白舟を育ててくれた。

その気丈な母も病に倒れ、余命三ヶ月の宣告を受けるも、半年の間生命を輝かせ、大勝利の姿で旅立っていく。

母が白舟に遺した言葉は、

「お母ちゃんはずっと貧乏で、差別もされて、世間から見たら不幸な人間やと思われるかもしれん。せやけど、お母ちゃんは不幸やなかったで。それはな、いつも周りの人を笑わせてきたからや。あんたにもな、人を笑顔にする生き方をして欲しい」

母が亡くなる二日前に遺したこの言葉を胸に、白舟は芸道を歩むことを決意する。

白舟の落語には、母親の生き様から感じた庶民の逞しさと温もりが溢れており、観聴きした人の心を捉えて離さない。

落語の持つ可能性を探求する白舟は、アーサー・ビナード氏や山折哲雄氏など、日本を代表する文化人をゲストに招いての「日本人のこころ寄席」や、難病や困難に立ち向かう人とのコラボイベント「生命(いのち)の輝き寄席」などを開催し、落語を通して様々なメッセージを発信。社会に一石を投じている。

勿論、「児童虐待防止」を訴える活動にも力を入れており、「悲劇を喜劇に」と題した講演は、自身の悲惨な体験を笑いとユーモアを交えて話すことにより、「楽しい人権講演会」として多方面からも大好評だ。

また、子どもたちに古典落語の楽しさを伝えるため、「子ども落語教室」の講師としても力を注ぐ。

教室には、落語を通して豊かな心を育んでほしいとの思いがあり、親御さんからも、喜びの声が寄せられている。

小学校での落語体験も大盛り上がりで、ここでは差別やイジメの卑劣さと、生命と個性の尊さを伝える「命の授業」を!

更には、障がい者を対象にした落語教室も開校。

2021年12月には、知的障がいを持つ生徒さんが、大阪府大東市にて開催されたイベントに於いて初高座。小咄を披露し、多くのお客さんに笑顔をお届けし、大盛況の舞台となる。

同時に、障がいがあっても、それらも人間の輝く個性の一つであると白舟はミニ講演を。障がい者を取り巻く社会や、一個人の心の変革が必要だと訴えた。

その他、「大人の落語教室」講師、各種イベントMC(商店街のガラガラ抽選会から市民祭り、音楽イベント、グラミー賞アーティストとのトークショーまで何でもします♪ 笑)、地域活性化事業など、勢力的に活動中。

大人の落語教室では、2022年1月に、74歳の生徒さんが初高座。高齢者の希望の星として、お集まりいただいたお客さんの前で堂々たる噺を披露。老若男女問わず、観客の心に挑戦の炎を灯した。

白舟には、虐待が原因で生き別れとなった兄と姉がいており、まだ一度も会ったことのない唯一の肉親である兄姉を自分の芸で笑顔にしたいとの想いを胸に、今日より明日へ! 朗らかに歩みを進める。

澄川流一門定紋のモチーフは、古来より「勝ち虫」とも言われている「蜻蛉」であるが、この紋には、一門の困難に立ち向かう強い姿勢と、決して初心を忘れない謙虚さが込められている。最後に、歌人としての顔も持つ白舟の詠んだ和歌を一首ご紹介させていただく。

「勝ち虫の 紋を定めし 一門は 如何なる難をも 越えて進まむ」

澄川 白舟

和芸澄川流一門 澄川 白舟